2019年12月1日北海道新聞「電線の地中埋設は景観だけでなく防災の観点からも必要」とコメント ▶2019年12月1日・北海道新聞(🔍クリックして拡大)
21世紀型の災害は、規模の大きさと複合的な波及性、そして、なによりも衝撃がきわめて長期に渡るという点で、過去の災害とは異なる。従来型の災害に慣れてきたマスメディアは、この型の災害の本質を正確に掴みきれないでいる。 昨年3月11…
芥川の「藪の中」では、登場人物たちは意図的にか、あるいは無意識にか嘘をついているのだが、かりに、誰も嘘をつかないとしても、なにが真実かを語ることは誰も出来ない、明確には真実の一面だけを捉えることしか出来ないのである。 群盲が象をなでているよ…
もし我々が、非常に明瞭な、あまりに明確な言葉を使って何かを表わすとすれば、それは時間限定であり、地域限定であり、文化限定で、一面では効率的であるが、賞味期限のあるもので終ってしまう可能性がある。 つまり、場合によれば、あいまい性が永遠性を保…
正統的なシェイクスピア役者は、かりに現代という時代設定の中でベニスの商人を演じる場合でも、セリフはシェイクスピアの原作そのままだし、韻の踏み方や言葉のリズムも、息つぎのしかたも当時のまま演じるのだという。 これはシェイクスピア劇の基本的な限…
かなり前の話しだが、ロンドンの王立演劇アカデミーの元校長、ニコラス・バータ-氏と、シェイクスピアの魅力とは何なのかということで雑談をしたことがある。 バーター氏は、イギリス演劇界の重鎮のひとりだそうだが、このことは後になってから知った。 さ…